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Agriculture

畑の長い話

『ラ・ラ・ランド』メロンソーダと見せかけてジンジャーエール【映画感想】

映画感想

本日のごはん:『ラ・ラ・ランド』(原題 "La La Land")

料理した監督:デイミアン・チャゼル

脚本:デイミアン・チャゼル

音楽:ジャスティン・ハーウィッツ

主演:エマ・ストーンライアン・ゴズリング、J・K・本作では普通の人なのになんかすごく怖い・シモンズ

(敬称略)

味:本物のショウガを使って作っているタイプの、味も辛みもしっかりなジンジャーエール

・物凄く色がきれいなのでメロンソーダに見えるBUTジンジャーエール

・しっかり辛い

・でも、ソーダ!やっぱりソーダなんですよ!NOTショウガの搾り汁

 

 喫茶店とか、洋食屋さんとか、ショーウィンドーに飾ってあるメニューの女王様たるきらきらのメロンソーダ。たいへん綺麗でかわいい色あいと、「アイスの載ったこれを頼んじゃうなんて、幸福でしかないのでは....?」という期待感がありますね。

 この冬たいへん話題になったこちらのソーダ、事前のおしらせをガラス越しに見つめて「うわあ、メロンソーダだ!」とるんるん頼んだ多くの方と同じく、わたしも大変びっくりいたしました。メ、メロンソーダじゃない!!終始メロンソーダにしかみえないキラキラの色彩だけどこれジンジャーエールじゃん!?しかも、「ジンジャーエール味の炭酸飲料」じゃなくて、めっちゃしっかりショウガが入っているやつではないですか。 喉がカーーッと熱くなるタイプの。

 予想していた味とちがったこともあってか、その素晴らしい美味しさもあってか、様々話題になりましたね。こんなのが飲みたかったわけじゃない!と思われた方もいたかもしれません。

 でも、それでもこれ、ソーダなんですよ!確かに辛くてガツンとくる味なんだけど、ぱちぱち弾けて、しっかり冷えて喉が気持ちよくて、また飲みたくなる感じ。ショウガの搾り汁じゃなくて、ソーダなんですよ。

 

以下、具材(ネタバレ)

 

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『アサシンクリード』~謎のいきもののモツ煮込み【映画感想】

映画感想

本日のごはん:『アサシンクリード』(原題 "Assassin's Creed")

料理した監督:ジャスティン・カーゼル

脚本:マイケル・レスリー、アダム・クーパー、ビル・コラージュ

音楽:ジェド・カーゼル

主演:マイケル・ファスベンダーマリオン・コティヤール、ジェレミー・顔怖い・アイアンズ、アリアンヌ・ラベッド

(敬称略)

味 

~謎のいきもののモツ煮込み~

・あっつあつなのでとにかく体があたたまる

・「何」のお肉さんなのか、具材が分からなくても煮汁は最高にうまい

 

 みなさん、モツ煮はお好きですか。私は大好きです。今回ご紹介するモツ煮という名の『アサシンクリード』ですが、とにかく熱々です。冬に食べるアッツアツのモツ煮ほどおいしいものないですね。料理した方、制作にかかわった方みんなの熱量と愛情を感じて、それだけでお腹があたたまります。

 肝心の何モツなのか、なのですが、正直わたしもこれを書きながら分かっていない気がしています。というか確実に分かっていません。原材料のお肉は、広~~~く一般には流通していないこともあってか、お肉愛好家のみなさんたちの間では、こちらのモツ煮を「こういうのを待ってたんだ!!」と貪り召し上がりながらも、「このお肉、知ってる人いる...?なんのお肉か、知らないままだとこのモツ煮おいしくないんじゃ...?」と不安に思ってくださる方もお見掛けいたしましたが、結論から申し上げて私にはめっっちゃおいしかった!!です!!何を煮込んだ結果の煮ものなのか、分かっていればもっといろんな味わい方もできるんだろうな!?という一抹のくやしさこそ抱きつつも、なんて旨い煮汁なのでしょう。お肉さん本体のほうも食べてみたいなあ否必ず食べます、と決意を固めてしまいました。

【以下、具材(ネタバレ)】

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畑のカンボジア遺跡旅番外 骨のある町

夏を予感する季節というのがひょっとすると夏そのものより好きかもしれない。
あついくらいの風がまだ少し爽やかさを残して吹く午後って、ただでさえノスタルジックだと思うんですが、なんか例年にまして懐かしさを強く強く感じる。

それはこういう風が、3月のカンボジアに吹いていたからだと今気がついた。

いろいろなことを思い出したので、その勢いで書きます。特にまとまりはないです。誰かや何かを攻撃しようとはしてないです。

 

カンボジアの、首都プノンペンの次に人が集まる観光都市シェムリアップの真ん中には、骨がある。

 

そこはキリング・フィールドという名前でガイドブックに載っている。ワット・トメイというのがお寺の本当の名前だ。
ほんの数十年前のカンボジアで、クメール・ルージュの大虐殺によって亡くなった、数百万の死者たちへの『慰霊』塔が立つ場所。この訳語やめたほうがいいと思うけど。

 

実を言うと、私はその場所を訪れるつもりはなかった。1週間もシェムリアップの小さな町に滞在する予定なのに、そこに行く気がなかった。負の遺産を訪れて、そのとんでもない死と虐殺の記録を読んで、その後観光に戻れないと思ったからだ。楽しい旅にしたかった。私はそういう程度の意識を持っている。

 

でも、たくさんの遺跡を巡り歩きながら、やっぱりその寺院を訪れようと思った。
アンコール・ワットの壁に未だ残っている銃弾のあとを見たり、内戦期にその部分だけが削り取られて売り払われたという、首のない神像群を見たりした。私は遺跡を学びにきたけれど、遺跡がカンボジアの現代史から隔絶して存在しているわけはないという当たり前のことを考えたからだ。

 

賑やかに車やトゥクトゥクや人の行きかう通りを逸れもせず、すっと入った寺院の正面の門から、すぐに骨が見える。

骨だ。
クメール・ルージュによって亡くなった方の骨が積み上げられた、ガラスの塔が立っている。
うず高く積みあがったクリーム色の頭蓋骨が、初夏の強い日差しを浴びて光っている。
その、ものすごく普通に骨が積んであることの異様さ。
こうも言えるだろう。
骨が積んであるという、本来異様な光景であることを意図的に無視しているかのように。
一瞬普通に見えてしまうほど「普通」に、日の光に晒して、大量の人骨が積んであるのだ。
ぐしゃぐしゃにひび割れた頭蓋や、折れた大腿骨の山を見て、私は私の一般的な想像力で、そこにかつて肉がついていたことを、それはかつて人間だったことを考える。目の前にまさに広がるように、骨がカンボジアの水田に「普通」に積みあがっていたことを考える。

 

ふと、去年訪れた広島を思い出す。私は8月6日の朝に原爆ドームに立った。私は平和祈念資料館を訪れ、原爆死没者慰霊碑を見た。
その時の強烈な違和感を思い出す。

「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」

つるつると滑らかな、無害な石板に彫られた言葉は、誰のためのものなんだろうか。
死者は生者に弔われることで、安らかに眠ったりするんだろうか。
死者を「慰める」ことで、生者が安らかに眠りたいだけじゃないんだろうか。
もちろん、原爆や戦争によって家族を直接なくした経験もない私が、その気持ちを軽蔑したり意見したりすることはできない。
けれど、原爆という負の記憶を遺すための場所で、求められるべきは安らかな眠りなのだろうかと思ったのだ。

 

キリング・フィールドを訪れようと思ったとき、私は死者に会いに行こうと考えていた。
しかし、あの場所で私が経験したのは逆のことだったのかもしれない。

 

カンボジア最大の観光都市のど真ん中で、透明なガラス以外の一切に覆われることなく、クメール・ルージュの死者は全然安らかに眠っていなかった。私を含む観光客のカメラのフラッシュに毎日何百回と晒され、彼らが死ぬまで殴られたときの傷をそのままに、銃弾のあとをそのままに、太陽をいっぱいに浴びて、彼らを見る私を見つめ返してきた。

彼らの周りで笑顔で写真を撮る観光客を、その観光客と何の違いもないくせに潔癖症を発揮して軽蔑のまなざしを向けようとする私を、私の書くこの文章を介して彼らを見るあなたを、彼らが見ている。

 

死者が見ている。

畑のカンボジア遺跡旅 遺跡編1日目

2日目!
 
実質1日目。いよいよ遺跡巡りを始めます。
前日の夜にドライバーのキムさんにトゥクトゥクチャーターのメールを送っていたんですが、返信が返ってこなかったので、う~ん今日の移動手段はどうすっぺかな~と思いつつ、ホテルのすごくおいしくない朝ごはんをもそもそ食べる畑。
 
と、キムさんが携帯片手に現れ、Good Morning!と駆け寄ってきてくださいました。朝メールチェックして急いできたんです、とニコニコしている。急がなくていいのに~メールで指定した時間まであと1時間くらいあるのに~!女ひとり旅のため、愛想のよい人は基本的に警戒していますが、この人は良い人なのではないだろうか...と思う私。
値段も、ほぼ1日シェムリアップの町と近郊を回ってもらって17ドル(こちらの言い値)でOK!とのこと。
 
せっかく早く来てもらったので、ささ~と朝ごはんというか朝エサをたいらげて動き始めます。
遺跡には...まだ行かない!笑
まず勉強しにいくぜ。
 
■アンコール国立博物館 Angkor National Museum
朝の、ものすごく交通量の多いシェムリアップの町をババババとトゥクトゥクで移動。
ちなみにこの町には3個くらいしか信号がないし、ほぼ道路交通法とかは無いね。横断歩道もない。ひとつのバイクに4人くらい乗ってるし。
 
まず勉強しようと思って行った国立博物館、めちゃめちゃ良かった。実際ここを見てから遺跡を見ると大分見方が深くなってすごく行って良かった!
遺跡は野ざらしなので、そこに置いておくと損傷を免れない彫刻とかはこっちに避難してきています。
だから、いろんな様式の遺跡彫刻を並べて見られるのも面白い。
入場料$12、日本語音声ガイド(借りるとよいです!)$6。
写真撮影禁止なのでこの画像も公式のもの。

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アンコール王朝と、各遺跡についての基礎知識。それと、春分の日アンコール・ワットの中央祠堂から昇る朝日の大スクリーン映像とか観れて超たのしいです。
お土産屋さんもなかなかセンス良いものが揃っていました。値段設定が高めだったので、ポストカードだけ買いました。
 
一通り勉強して、やっと遺跡に向かいます。
 
■アンコール・パスを買う
アンコール・ワットを含む、アンコール遺跡群に入場するためには、アンコール・パスが必要です。
シェムリアップの中心部から、アンコールワットに向かう道の途中にあるチケットセンターで買います。
私は1weekパスを買いました。購入日から30日以内で7日間使えます。$60。
1day, 3day, 1 weekとあるんだけど、この1 weekのみラミネート加工してもらえる。汗でべしゃべしゃになるからありがたし。
 
アンコールワットの環濠(都市の周りのおほり)を見つつ、最初の遺跡へ!!
お昼のトゥクトゥク、風が涼しくてめちゃ気持ちいいぞ!!
 

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■バンテアイ・クデイ Banteay Kdei
バンテアイは「砦」、クデイは「僧房」。
はじめての遺跡~~~....!!!!!
 
うわめっちゃテンション上がる。

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うわめっちゃテンション上がる。
 

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うわ
 

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うわわ。

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 ↑ナーガ(蛇神・水の神)の欄干。奇数(3,5,7,9)の頭を持つ

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この!細密なバスレリーフが900年前ですよ!信じられますか!
 
思っていた以上に感動して、いろんなところで足を止めました。
ここはヒンドゥーの寺院を仏教の僧院に後から改装した場所なので、通路とかがちょっと迷路のようで、それもまた雰囲気があります。

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「テラス」と呼ばれる屋根のない建造物も、結構しっかり残っていました。
 

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↑これが、アンコール遺跡によく見られる女神彫刻「デヴァター」。
ひとつひとつ、本当に表情が違うので、各遺跡で自分のお気に入りのデヴァターを探すのも楽しいです。
ポーズや持っているものもひとりひとり違うの!
 この写真の彼女は右手に蓮の花を持ち、耳に大きなイヤリングを飾っています。
 
名残を惜しみつつ、次へ
そういえば、遺跡の最初の門をくぐるときは帽子をとるんだよ~とキムさんが教えてくれました。英語わかりやすい...
 
■タ・プローム Ta Prohm

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梵天の古老」という意味の名前らしい。かっけえ~!梵天というのは、ヒンドゥーの三大主神の人柱、天地創造を司るブラフマーの別名ですね。だから、「ブラフマーじいちゃん」ということになるのか。
何が有名って、ここはトゥームレイダーのロケ地。
溶樹という樹に侵食され、崩落した姿がウリ。
良かったんだけれど、ツアーの観光客がいーーーーーーーーっっぱいいるのと、バンテアイクデイで感動しすぎたのがあって、前評判ほどではない印象。
あと、遺跡はほぼ崩れちゃってて内部にはあまり入れないんだよね。なのでディティールが見られないのも残念。
巨大樹が遺跡を食っている感じは、それでも圧巻でした。
 

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キムさんが、遺跡をひとつ巡るたびに、クーラーボックスで冷やしたつめた~~いお水を無料でくれるのです。
これ、こんなことしてくれるトゥクトゥクドライバーさんいないからね!超ありがたい!!
 
■タ・ケウ Ta Kev

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「タ」は先述のようにおじいちゃんの意。
「水晶の古老」という意味らしいです。か、かっけえ~~!!!どこまで私の厨二心をくすぐれば気が済むんだ。
ここは、事前に行く予定なかったんです。
キムさんが予定の遺跡に行く途中の道で止まってくれて、ここ僕が好きなんですよ、とのことで。すごいハードに階段を上らないといけないんだけどすごくいいよ!とのことで。
行くしかあるまい。
 

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行くしかあるまいだがこんなに傾斜がきついとは聞いてない。これほぼ壁だぞ。
木立の中にある小さな遺跡なので人も少ない。私と、ヨーロッパ系のお兄さん2人のみ。3人でヒイヒイ言いながら壁のぼりをして頂上の神殿まで行くと、謎の連帯感が芽生えてハイタッチをしてしまう。
もう夕方で、橙色のひかりで石がきれいに光って、最高。

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タ・ケウは未完成の神殿らしいので、彫刻はそんなにはありません。でも、その無骨さが逆にすごく良いです。
階段(という名の壁)は結構昇るのが怖いけど、頂上から見える地平線までの密林は絶景です。
 
■トマノン Thommanon
「大いなる神像の台座」という意味だそうです。だから...かっけえって...RPGで育った人にとどめを刺さないでくれって...。
小さな小さな遺跡。静かです。人もあまりいません。
沐浴池がしっかり残っています。
本当に静かだから、木がざわざわいう音や鳥の声がしんと聞こえて、神聖な雰囲気があります。

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■プリア・カン Preah Khan

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この日最後の遺跡。
意味は...意味は...「聖剣」。(心肺停止)
 
戦勝の寺院らしいよ(蘇生)
参道らしい参道を歩きます。乳海撹拌(後述)の欄干ごしに見る夕暮れの環濠が美しいのひとこと。
 

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美しいのひとこと。
 

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四方で13人のアプサラス(天女)が踊る、踊り子の間は、王様が舞を鑑賞した場所らしいです
 
謎のギリシア風建築。

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アンコール建築には非常に珍しい、二層構造の建築物。何のために使われていたのか、なぜ円柱の建築なのか、詳細はまだわかっていない。
図書館という説があるらしいけど、私はどうかなあと思う。いろいろ想像するのが楽しすぎますね。
 
 
プリア・カン素晴らしかったのに、偽ガイドみたいな男性に付きまとわれて結構怖かったし、何も頼んでないのに10ドル要求されて(暴利)遺跡を走って逃げるっていうヒヤリハットがあったので印象がちょっと暗い。
女ひとりと見られると結構危ないですね。以後気を付ける。キムさんの待っててくれたところまで戻ってくると安心しすぎて膝から力が抜けた。
 
今日はお疲れさま自分!と、町に帰ってきて川沿いでビールを飲みました。死ぬほどうまいー!

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 3日目につづく。
 
 

畑のカンボジア遺跡旅 入国編

1日目!
 
さて成田。
朝9時のフライトだったので、7時前には成田空港に着く。こういう時千葉住みマジ便利ね...!
レンタルWi-Fiを受け取りまして(今回はグローバルWi-Fi http://townwifi.com/ をつかったよ!)、エアアジアにチェックイン。
おにぎりなどもぐつきつつ荷物検査。
LCCらしく空港の最果てに位置しているゲートでしばし待つ。
LCCらしく飛行機とゲートが接続してないのでバスで飛行機まで行くやつ。JALの飛行機がこんなに近く見える~

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普通に5時間くらいバンコクまで飛びます。ぶーん。
LCCらしく(まだ言うか)映画とかついてないのでめちゃめちゃに暇。FF12のサントラを聞きながらアンコール遺跡関連本を読んで暇つぶし。
バンコクドンムアン空港は、結構混んでてごちゃごちゃしてました。トランジット用のやる気のない雑荷物検査を通ってまたゲートへ。
ここで5時間くらいまた待つ。暇すぎて、本に載ってる遺跡彫刻の素描を始める畑。色鉛筆持ってきてよかった。
 
21時、やっとカンボジア/シェムリアップ国際空港に着きました!
「追い風で早く着いた」とか言って、機内食配られた瞬間ランディングしはじめたので、ほかほかの機内食をビニールで提げて税関を通る畑。
新しくできたぽく、とってもきれいな空港です。税関はやる気ないけど。
 
そして最大の不安事項。
ホテルからの空港送迎は来ているのか...???
私の宿泊したホテルは結構空港から遠いので、事前にメールでピックアップを頼んでいたのですが、まあ返信が来ない。何回送っても来ない。
 
Airport Transfar Requestメールの文章変遷↓
一通目末尾  It would be very grateful if you can confirm it. (ご確認いただけますと幸いです)
二通目末尾 For confirmation, Please reply to this email by Mar 5. (確認のため5日までに返信お願いします)
三通目冒頭  Please reply this E-Mail to confirm in today. (今日中に返信くれ頼む)
 

だんだん書き方が露骨になってきていますね。

でも結局出国日にも返信が来なくて、空港からの街灯もないダダ長い国道を機内食片手にスーツケース引きずって歩くんかい...ちくしょう...と最早あきらめの境地畑

 
がらがらと空港を出ると、結構ホテルピックアップの人々がいる。うふふ...私には縁のない世界...
 
じゃなかった~!!私の名前持ってるお兄さんがいる~~!!良かった~~!!!
 
この方が、カンボジア滞在中1から10までお世話になることになる、キムさんでした。
後光が差して見えました。
 
ホテルまで、車かな~と思っていたら、なんと!
 

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トゥクトゥクでした。これスーツケース載るんかと思ったが載った。結構動揺してて写真撮り損ねたのでこれはライセンスフリーの拾い画像です。
これがカンボジアの主な足。距離で事前交渉でお値段を決めて、いろんなところに乗せて行ってもらえます。
ぼったくりもいっぱいいるし、女性がひとりで乗るには無警戒という訳にはいかない乗り物ではあります。
一応、認可ドライバーのジャケットは存在している模様ですが、暑すぎて誰も着てないし。
 
幸運にも、キムさんはとてもとても良心的なドライバーさんでした。彼と初日に出会えたことが、カンボジア旅行がスムーズにいった一番の要因かも。
そして、トゥクトゥクめちゃ楽しいですよ。すごい早い人力車みたいな感じかな。
 
当然シートベルトとか存在しないので、結構なスピードでバババババと走るトゥクトゥクにしがみつきつつ、夜のシェムリアップの雰囲気を探る。
 
夜でも結構交通量は多くて、思いのほか道が土。ほこりもすごい。道端で屋台がぽつぽつ。人はみんな外で夜ご飯を食べているみたい。
あと犬がめちゃくちゃいる。
外務省や厚生労働省の渡航マニュアルを読むとカンボジアの項には「野犬には近寄らないこと」と書いてありますが、シェムリアップを旅して野犬に近寄らないとかほぼ無理、第一飼い犬と野犬の区別が無いことがだんだんわかってきます。
まあ撫でない方がいいとは思う。
 
空港からおよそ30分、ホテルに着きます。
ち....ちっちゃい!!笑
いや別にいいんだけど!大きさは求めてないけど!公式サイトの写真が詐欺すぎて、もっと正直になれよと思った。めちゃ広そうに撮ってあったプールなんて4畳半くらいの池じゃねーか。
ホテルバウチャー見せてチェックインして、部屋~
部屋。
パッと見清潔。虫はいない。
しかし、「じゃ!」って荷物運んでくれたお兄さんが去ったあと見つかる問題の数々。
・あるよ!って書いてあったセーフティボックスがない
・あるよ!って書いてあった湯沸かし器がない
・あるよ!とは書いてなかったけど普通あるだろうゴミ箱がない
・シャワーホースが途中に穴開いててシャワーヘッドまで水が到達してない(ダクトテープでリペアしました)
・これは問題でもないんだけど、カーテンを開ければ、ほらそこには、隣の建物のトイレ(便座まではっきり見えるね!やったね!)

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まー1泊2000円ならこんなもんなのか...??
許容範囲だしフロントに言いにいくほどではないな。眠いし。
とか言って冷蔵庫開けて、
前の住人のおみやげらしき、かつてバナナだったと思われる液体とカビが流れ出してきたのでそっ閉じした。
臭っっっっっ!?!?!?
 
待て待てこの臭いはさすがに無理無理。
 
とりあえず全体的に液体を排除し、バナナらしきゲル状の産業廃棄物はビニールにくるんでフロントまでお持ちしました。部屋に捨てろって?ゴミ箱ないんだよ!(先述)
換気扇を回しまくる。
 
どっと疲れながら、機内食をベッドの上でもちもち食べる畑。
バッタイというタイの焼きそば。可もなく不可もない。
 
キムさんにメールアドレスの載った名刺をもらっていたので、
明日はこんな感じのコースでこんな感じの時間で、こんな感じのお値段ではいかがでしょうか?とメールしてみて、寝ます。
 
 
 

畑のカンボジア遺跡旅 準備編

こんにちは。畑(@Hatake_ager) です。

 

けっこう旅が好きです。

20代のうちは、体力任せで行けて、かつ航空券代がそんなに響かないところに行こう!と思っています。モンゴル行って200㎞くらい馬に乗ってみたり、北京行って紫禁城でラスト・エンペラーを聞いて号泣したりしています。だいたいひとりです。

 

今回はカンボジア

カンボジアの中でも、アンコール遺跡群に標的を絞って1週間滞在することにしました。

きっかけは、春にとっていたアジア医療史の講義。尊敬している中国史専門の先生が、「クメールは面白いよねえ。クメール近辺の戦争史って、要は労働力というか、国を維持する『人間』の取り合い合戦なんだけども、そんな中で、あれだけの都市や寺院の建設に人員を費やせたのは一体なんでなんだろうな」と言っていて、その日の帰りに借りたクメール史関連の本がものすごく面白かった。

これは現物を見に行かなくてはならぬ!と。

 

準備編といったって大した準備もしてないんですが、

・使った空路(LCC)の紹介

・「これ、持ってっても絶対に使わないだろ」と思ったけどめちゃくちゃ必要だった装備

・(おまけ:行く前に読んだ本で良かったやつ)

 

は忘備録として書いときます。

 

■AirAsia (空路)

 

アンコールワットを初めとするアンコール王朝遺跡群を訪れるとき、カンボジアではシェムリアップという小さな町が拠点になります。

シェムリアップ国際空港には日本からの直行便はなく、バンコクやクアラルンプールなどを経由する乗継便も本数が限られているため、旅が決まったらまず飛行機を取る!

私はオフシーズン(乾季)の3月上旬だったので、出発日1週間半前くらいでとれましたが(いつもながらギリギリである)、ハイシーズンならかなり前から押さえておく必要あり。

 

そして初!国際線LCC(格安航空会社)!

普通の航空券よりも格段にお安い(10万単位で安い)コスパのみで買ったけど、正直めっちゃ不安でした。飛行機でめっちゃ安いって大丈夫なん?極端な話落ちないの?大丈夫?

 

結論:大丈夫。

 

LCCがどこを削っているかっていうと、

「普通の航空会社が黙っててもやってくれてる至れり尽くせり部分」を削っているぽい。

なので、自動的にサービスされていたような以下の項目が、

 

機内食→追加料金で頼めば出てくる

・機内預け荷物→追加料金がかかる

・余裕を持ったチェックイン→カウンターが搭乗の2時間前に設置され、1時間前にはクローズするので、事前にwebでチェックインしておかないとかなり焦る

・乗継→一定の条件を満たさないと、乗継先でもう一度税関を通って機内預け荷物を受け取り、再び荷物検査を受けて預けなおさなくてはいけない

 

こんな感じで事前にいろいろきちんと調べて確認しておかないと結構焦るよ!みたいな仕様になっています。

 

でも、逆に言ったら、事前に調べて確認しておけば特に問題はありません。

機内はどちゃくそに狭いとかいうことはなく、むしろ座席とかは変な国内線よりも座りやすくて快適。フライトアテンダントさん達も親切です。

(補足ですが、機内トイレは私が今まで乗った飛行機の中で一番きれいだった)

 

往復で7万円ちょっとくらい。

コスパを重視する方には、AirAsiaおすすめです。

あと、お金出して頼んでいるからかもしれないけど機内食が明らかにおいしいよ!

ちなみに機内食も機内でお金払って買えますが、事前に予約しておいた方がよいですね。なぜかというと、ドル使えるけどおつりがタイバーツで返ってくる。バーツはシェムリアップだと使えません。

 

■持って行って良かった、ガイドブックの「持ち物リスト」に載ってない装備

 

まずこれ!

「ラゲージチェッカー」!

大きめの体温計くらいの大きさ軽さで、自分の荷物の重さを測れるやつです。

AirAsia使うなら持って行った方がよいです。なぜかというと、機内預け荷物も機内持ち込み手荷物もかなり厳密に測られ、事前に申告していた重量を超えると1kgあたり2000円くらいの超過料金をどんどん取られるから!重さを気にしてお土産を買うの結構ストレスよ。

 

MAQUINO 【手荷物の重さを量る】 ラゲッジチェッカープラス オレンジ 071372

MAQUINO 【手荷物の重さを量る】 ラゲッジチェッカープラス オレンジ 071372

 

 

 

次。

カンボジアの今時期、日中の平均気温は35℃くらいです。昼下がりは40℃くらいになります。風呂です。

これ、夏の暑さが大好きな畑ですが相当きつかった!!普通に軽い熱中症になった!!遺跡巡りをたくさんしたいなら、

「粉ポカリ」。

 

 

ポカリスエット 74g×5包

ポカリスエット 74g×5包

 

 

 

水道水飲めないのでペットボトルのミネラルウオーターいっぱい買うわけだけど、水って飲んでも飲んでも腹ががぶつくだけであんまり吸収されなくて熱中症まっしぐら。

まー使わないだろーと思いながら持って行った、水に溶かして飲める粉末スポドリを、買った水に少しずつ溶かして飲むと、すごく快適でした。

多分、ちっちゃいジップロックに食塩入れて持って行っても代用できます。塩分大事。

 

そして笑わないでほしいんですが

ダクトテープ。

洋画の見すぎっていう声が聞こえる!いやほんと役に立つんですってば~

「とりあえず固定」「とりあえず密閉」に大変役立つ。

私の泊まってた部屋のシャワーがぶっ壊れたとき、これなくしては直せなかった。なぜ客が客室を直してるんだ!別にいいけど!

小さい段ボール片にぐるぐると5巻きくらいしておけばかさばらないし十分量。ダクトテープ神話を侮るなかれ。

 

 

3M スコッチ 強力多用途補修テープ 48mm幅x9m DUCT-09

3M スコッチ 強力多用途補修テープ 48mm幅x9m DUCT-09

 

 

 

あと、

・汗ふき・洗顔系シート(液体にカウントされないので機内持ち込みできます)

・アルコール除菌ウエットティッシュ(屋台で結構ほこりまみれ箸をくれたりするから、ひと拭きすると安心)

は便利だった。

 

■おまけ:行く前に読んで面白かった本。

遺跡・歴史系が好きな人は読んでみてください!カンボジア行きたくなっちゃうけどね。

 

 

アンコール・ワットへの道 JTBキャンブックス

アンコール・ワットへの道 JTBキャンブックス

 

 

 

アンコール・ワットへの道 クメール人が築いた世界遺産石澤良昭/内山澄夫

図版がすごく充実してて文章も平易で、コラム的に「まだわかっていない謎への現在の仮説」をたくさん紹介してくれて面白いの極み。

クメール史がまだまだ研究されつくされていない分野だというワクワクがこみあげてくる。

遺跡を見て、いつごろのものかを見分けるテクニックなども載っていて、これ一冊読んでいくと理解度全然違いました。

130pくらい薄いA5サイズで軽いのもよい。カンボジアに持って行った本の一冊。

 

というか和書でカンボジアの古代史系を探したら石澤先生のに必ず行き当たりますが、どれもおもしろいよ~

アンコール・ワットの時代」とかは、図版は少なめで文字ぎっしりだけども、アンコール王朝の女性教育を推進した有名な王妃の物語や、彼女が亡くなったときに妹が書いた詩なんかが詳しく出てきて、ものすごく面白い。ぜひぜひ。

 
(なんか商品貼りすぎてアフィリエイトブログみたいになったな)