『日本一悲しい鬼退治』鬼滅の刃(もうすぐアニメ化)はいいぞ
私のエターナル推しジャンルはガイリッチー 監督映画「コードネームアンクル」なのですが、乞うご期待!で終わったくせにいつまで待っっっっっっっっても続編が出てこない。出てこない上、これは他の映画に罪はないのだけど世は「続編ブーム」なのかな?と思うほど当たればすぐ続編が出る、なんなら一作目のエンドロール後に続編の宣伝が出る。あまりにも辛いので、忙しさもあってあんまり映画館に行けていない今日この頃です。
続きがある事をよろこびたい私のリハビリが、連載漫画の単行本を買うことなのだ。
あんまり編集部とソリが合わねえなと今まで思い続けてきた週刊少年ジャンプで、まさかこんなに好きな漫画がくるとは...と思い三度の飯くらい楽しみにしているのが、「鬼滅の刃」なので直球で推します。よんでくれ
『死闘の中でも祈りを。
失意の底でも感謝を。
絶望の淵でも笑顔を。
憎悪の先にも慈悲を。
残酷な世界でも愛情を。
非情な結末にも救済を。
重ねた罪にも抱擁を。
これは、日本一悲しい鬼退治』
これは新宿駅に大きな広告が出た時のキャッチです。「サンフランシスコの祈り」を意識されていることは間違いないと思うのですが、ほんとう鬼滅の刃をよく表しているコピーなので、上記に少しでも「いいな」と思った方は早くこの記事を閉じて読みに行ってほしい....。
https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480029012543
あらすじはこのような。
舞台は、人を食う鬼と、鬼を滅殺する鬼殺隊が人知れず戦い続ける仮想大正時代日本。
鬼に変じた妹・禰豆子を人間に戻すため、主人公の少年・竈門炭治郎は鬼殺の剣士となる。
炭治郎くんとねずこちゃん、本当によき兄妹で、兄妹好きの私はもう逃れようもなく好きなんです。
鬼に変わった妹と、雪の夜、手をつないで長い長い戦いに旅立っていく主人公の真剣さに胸を打たれるのは当然として、
「なんでこんなことになったんだ?」
「本当なら、剣なんて握ることもなかった。今日も俺はあの家で炭を焼いているはずだった」
と独白するのが、誠実な物語だと思う。
子どもが戦うなんて、ほんとはあっちゃならないことなんですよ。それを賛美したり、無理に燃え立たせたり決してしない。どうしてこんなことに?と炭治郎はいつでもものすごく悲しんでいて、そして怒っていて、それを周囲の大人のキャラクターたちは、押し潰さない。
とても好きなキャラクターがおりまして、
怒り続けている笑顔の女性剣士。
鬼との共存を望んだ姉の遺志を継ぐ一心で、笑顔で戦い続ける女性だけど、彼女は心の底で泥沼のように怒り続け、鬼を憎んでいる。
あんまり見ない、でもとてもリアルな造形だなと思うのです。笑顔でいること、正しくあることを内面化するあまり、腹の底から常にお化けのような音をさせている人物というのは...
主人公だけでなく、どんな人も心の底には夜を飼っている。
「鬼滅の刃」はそのことにまっすぐ、誠実な、慈悲のまなざしを向ける作品で、私はそこが大好きです。
ぜひ読んでほしい。鬼滅の刃の話をしましょう。
https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480029012543