日の当たる電線の上を小さい鳩が歩いていた。細い体を、右に左に、赤い指のような足で電線をつかんで、日をあびていた。「がんばれ」と思ってから不思議だと思う。苦しそうな鳩ではなかったのに。むしろ、幸福そうにすら見えているのに、自分の中から自然に…
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